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2008年8月

iPhone=コンセプトモデル説を唱えてみる

iPhone 3Gが我が家へ嫁入りしてきてそろそろ1ヶ月になるわけですが。

ひゃーひゃー言いながら毎日いぢり倒した結果、入手当初のように誰彼かまわず「一刻も早く“21世紀”を手に入れなさい!」と勧誘してまわる宣伝マンの気持ちから、「どうもむやみに他人には勧められないなぁ」という気持ちに変化してきました。やはり「使う人を選ぶ端末」なのではないかと。いえ、使い勝手が良いとか悪いとか、スキルがあるとかないとかではなく、“思想”とか“カルチャー”の問題で。

強烈なカリスマを持ったAppleのリーダー、スティーブ・ジョブス。iPhoneが彼の理想とするモノを目指して開発されたのはおそらく間違いのないところで、iPhoneへの評価ってのは、つまるところジョブスの理想に共感・共振できるかどうか…がすべてなのではないでしょうか。そう考えると、現状のiPhoneとは、“極めて個人的な指向(嗜好、ではありません)に基づいたコンセプトモデル”なのかもしれません。なので、無責任にすべての人には推薦できないなぁ、と…。

ジョブスが描いた“数年後の世界”というイマジネーション、そのビジョンから逆算してデザインされているようなプロダクト感覚。だから機能的に及ばないところがたくさんあるのは当然。でも、プロダクトが内包している“ビジョン”や“コンセプト”に共鳴している人間にとって、「性能が…」とか「仕様が…」とかの批判はあまり意味を持たないんですよね、多分。だってコンセプトモデルなんだもん。
iPhoneを見ていてどうも128kのMacを思い出してしまうのは、その辺に共通する匂いを感じるからかもしれません。そういう夢と希望がいっぱいにつまった(でも性能が追いついていない)製品をそのまま世に出しちゃう会社は、やはり世界中でもAppleだけだろうなぁ、と。マカーとしては、その辺の無茶っぷりが妙に愛しい、と(苦笑)。

iPhoneは世界中で販売されていますが、だからといって世界中の携帯電話がみんなiPhoneのようになるとは思いません(ルックスだけiPhone風なタッチパネル端末は増えるでしょうけれど)。
でも、iPhoneが“世の中を変える何か”を加速したのは間違いがないような気がしています。

なぜPSPフォーンじゃないの?

SONYが新型のPSPを投入するそうな。
このタイミングの発表で、しかも「マイク付き」って言うから、すっかり“PSPhone”かと思ったのに。
なーんだ、つまらない。

『ダークナイト』がただごとではない

★★★★★

昨日めずらしく早く退社できたので、会社帰りに話題の映画『ダークナイト』を見てきました。
噂に違わぬ傑作で、しばし絶句。冒頭からずっと、ただならぬ気配と異様な緊張感につつまれた映画でした。

バットマンの立ち位置はもともとグレーゾーンな訳で(劇中では“自警市民”と呼ばれています)、「法で裁けぬ悪人を懲らしめる」という大義名分も、「では“悪”とは何だ?」という相対的なクエスチョンの前では色あせて見えます。
先日『GALACTICA』のエントリーでも書きましたが、やはり9.11テロとそれに続くイラク戦争がアメリカ社会に与えた影響は大きかったのでしょう。「“敵”にも正義があるのだ」ということを知り、無邪気に“自らの正義”を信じられなくなったアメリカという国の苦悩を感じました。
そうかといって、哲学的な小難しい映画にせず、きっちりエンターテインメントとして成立させたクリストファー・ノーラン監督の手腕は見事という他ありません。バットマンとジョーカーは表裏一体、どちらに転ぶかは紙一重の差しかないのだ、と観客が気付く頃にトゥーフェイスが登場!…と、心憎い演出もあったりして。うーん、上手い!
新登場のバットポッド(バイク)もイカしてました。あんなにぶっといタイヤで曲がれるとは思わなかったけれど、格好良く走ってましたよ。
ジョーカー=ヒース・レジャーの、(まさに)鬼気迫る演技に話題が集中しがちですが、主役・バットマン=クリスチャン・ベールも負けじと陰影に富んだ芝居を見せてくれたように思います。なんせ『アメリカン・サイコ』の主役のひとですし(^_^;)

Google mapのストリート・ビューが楽しい

自宅近辺と会社の周辺を見てみました。
普段見慣れた風景も、WEBから360度継ぎ目無しで見られるとなると、想像以上に楽しい体験です。

もの凄い技術が使われているのだろうなぁ…。それを無料で公開してしまうんだものなぁ…。

Googleはもう、誰も対抗できないはるか彼方のレベルまで行ってしまった気がします。

『GALACTICA』があまりに素晴らしいので悔しい

★★★★★

往年のB級スペースオペラ(あえてこう呼ぶ)を“リ・イマジネーション”した新作。旧作の能天気な作風とキッパリお別れして、シリアスでハードな本格SFドラマに生まれ変わってます。激しくオススメ!

あちらこちらに9.11テロの後遺症を感じさせる展開があり、まさに現代のアメリカにしか作れないドラマといえるでしょう。個人的に、米のTVドラマが決定的に変化したのは『ER』以降だと思っていますが、本作はそのドラマ新時代が“SF”というジャンルにも及んだと感じさせるに充分な出来映えです。いくつものサブ・ストーリーがスピーディーかつ重層的に絡み合い、骨太なエピソードを紡ぎ出す様は、アメリカ・ドラマ界の底力を見せ付けられた気分。 あぁ面白い! あぁ口惜しい。

スタッフが「ドキュメンタリーの手法を持ち込んだ」と語る通り、手持ちカメラによるブレた映像や、ズームレンズ、表情アップの多用が緊迫感の演出に一役買っているようです。映像表現、演出方面を志す方にとっても非常に参考になる作品だと思います。

CGパートは、これがTVシリーズなのだろうか、と疑ってしまうほどのハイ・クオリティ。無音に近い宇宙空間の描写、さらにアポジモーターを吹かしながらの空間戦闘など、SFファンとしては「こんなシーンが見たかった!」と夢見た演出が続出。充分に科学的知識を持った脚本家と演出家の存在、バックヤードスタッフの充実振りを感じさせます。あと足りないのはライブ・パートでの無重力表現くらいですが、これはもう、いくら予算がかかるかわからないので“ファンの納得力”を発動させて解決しましょう。

『宇宙戦艦ヤマト』を観て胸を熱くした先輩方、『機動戦士ガンダム』でリアルな戦争を考えた我々世代。そろそろ組織の中でプロジェクトを動かせるポジションにいるんじゃないでしょうか。もういい加減、日本で“大人が夢中になれるSFドラマ”を作りましょうよ。

安室奈美恵はいつの間にこんなにかっこ良くなったんだと驚く


7月30日に発売となった安室奈美恵のベストアルバム『BEST FICTION』。


特にファンという訳ではなかったのですが、たまに見かけるミュージッククリップでは、小室哲哉のプロデュースを離れてからずいぶん黒っぽい音になったなぁ程度の感想をもっておりました。

「ベスト盤だから」というかなり消極的な購入だったのですが、聴いてびっくりでした。

小室プロデュース時代とは別人のように、スタイリッシュでとても大人っぽいアーティストに出会えます。安っぽい表現ですが、“Cool!”って感じですか。


「この音を6年も前からやってたのか」という衝撃とともに、「そうか、安室奈美恵とはこういうアーティストだったんだ」と妙に納得いくものがありました。

このアルバム、このままアメリカに持っていけるんじゃなかろか?


私が買ったのはDVD付きの方ですが、迷わずこちらをお薦めします(値段もそう変わりませんし)。キレの良い彼女のダンスがフィーチャーされたビデオクリップも出色の出来です。

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