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ちょっと痛快…その後考え込む

アップルが怒っているらしいです。以下、CNET Japanの記事より流用。

“…アップルは文化庁の行政運営が「著作権者団体の意見のみを汲み取り、消費者、機器メーカーの立場は無視し続けている」と激しく非難。「アップルを私的録音録画小委員会から閉め出し、欠席裁判で物事も決める閉鎖的な体質を持つ文化庁の典型的な隠蔽体質を良く表している。(中略)はなから『結論ありき』の審議会運営をする著作権事務局には真摯な姿勢は微塵も感じられず、もはや公平公正な著作権行政を運営する適切な省庁とは言い難く、速やかに著作権行政を他の省庁に移管することを強く望む」(アップル)と訴えている。…”

基本的にはアップルの主張に喝采を送りたい気分です。私が注目したのは「著作権者“団体”」という表現です。アップルは著作者を非難している訳ではないということ。
アップルはiTunes storeで得た利益を、現行法の範囲で権利者にきちんと分配しているわけで、さらにデジタルオーディオプレーヤーにも保証金を上乗せするとになれば、「二重課金にあたる」という彼らの主張はある意味もっともです。いずれにしろ、支払うのは私たち消費者なんですけど。
iPodのハードディスクにコピーされている音楽データが『iTunes storeで購入したものだけ』であれば、アップルの言い分は全面的に正しいと思いますが、一概にそう言い切れないのがちょっとややこしい。友だちから借りたCDのデータが混ざってるかもしれませんし。
著作者の利益を守るために団体があるのだ、という主張もわかりますが、はたして本当にその原則に忠実に機能しているのか、真摯に著作者の権利・利益について考えているのか…については、個人的に疑問を感じています。当の団体職員の方々と実際にお付き合いしてみれば、すぐにわかることです。ここは謙虚に、ユーザーの意見に耳を傾け、自分自身がどう思われているか冷静に判断してみる良い機会と捉えてみてはいかがでしょうか。「誤解だ」というのであれば、自分たちの理念を正しく主張しなおすチャンスでもありますし。
多くの人に誤解なく真実を伝えることは難しい。だからこそ、繰り返し繰り返し平易な言葉で語り続ける努力を怠ってはいけないのだと思います。今回の件は、どうも「儲けてるんだから(自分は指一本動かさないが)分け前をよこせ」と因縁をつけているように“見える”のです。ちょっと…世の中の理解は得られにくいと思います。

アップルが単独で切り開いた(と言って良いと思います)音楽の有料配信というビジネスモデル。大多数の人は「悪いと知りつつ無断コピーするより、(それが適正な価格設定であれば)対価を支払って正規のものを手に入れたほうが良いとわかっている」現われだと思います。iTunes store以前に有料配信が成功しなかったのは、見るべき人を見なかった結果なのではないでしょうか。お金を払うのはユーザーなのですから、著作権者団体の方を向いてサービスしたって、「そりゃ失敗するよね」と思うのです。

良い仕事をしたクリエイターには正当な報酬が保証されるべき。成果物を手にしたユーザーは適正な対価を支払うべき。これはもう既に社会的コンセンサスが取れていると考えます。じゃあ何が「正当」で、いくらだったら「適正」なのか?というのが今現在、本当に議論しなくちゃいけない問題なのじゃないでしょうか。
そりゃ1円でも安い方が嬉しいのはもちろんですけど。

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