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∀ガンダム DVD-BOX I&II

★★★★☆

先日BOX II が届いたので、暖めておいたBOX I と併せて全50話を一気に視聴。約19時間、無我夢中で観てしまいましたが…さすがに疲れました。我ながらアホです。

なぜこんな阿呆なことをしたかというと、この『∀ガンダム』が、歴代シリーズの中で一番好きな作品だからなのです。
なぜなんだろう…と、今回再考してみて、全編を通して流れる空気感のようなものが心地よいのだな、と思い至りました。
“一旦終末戦争があり、20世紀初頭を思わせる程度まで文明が後退した未来”という世界観が、この作品の大きな鍵という気がします(実はナノマシン全盛だったり、人工芝で発電してたりと、結構ハイテクなのですが)。この作品を語る際によく聞く形容詞として、『名作劇場のような~』というものがありますが、それは決してコスチュームデザインの所為ではなく、自然と人工物のほど良い調和、豊かな人間関係、折り目正しい人々など、やはり演出(特に前半)の賜物なのではないかと。

全話続けて観ると、本当の主役は明らかに月の女王ディアナだと思えて来るのです。かねがね富野監督は母性原理的な思想をお持ちなのかしら…と思っているのですが、どうなのでしょうね。
名目上の主人公であるロランも、とても“良い子”で好感が持てるのですが、それは多分私がキャラクターよりも年長だからかも知れません。ロランというキャラクターは、“大人である私”から見て好ましく思える少年ということですね。

シド・ミードによる主要メカデザイン、特に“ヒゲ・ガンダム”についてはオンエア当時『正直しんどい』と思ったものですが、その後量産される劣化コピー群を見るにつけ、評価を改めざるを得ません。明らかに違う地平からデザインされたものです。脚部裏側のスラスターベーンなど、『面の積層で立体を表現する』手法が秀逸。それがデザインのためのデザインで終始していないのが凄いところです。
富野監督はメカ設定を理解したうえで演出されるのがたいへん上手な方です。ただ、本作に関して言えば、ちょっと喰い足りない感が漂います。カントクの力量なら、この魅力的なメカたちに、もうちょっとうまくお芝居をつけてあげられただろうに…。少々残念です。

やはり“おはなし”として最も完成されたガンダムだった。
…これが全エピソードを見終わった私の評価です。きちんと構成された起承転結にそって、キャラクターたちが生命感漲るストーリーを紡ぎだします。
とても素敵なエンディングにたどり着いた頃には、きっとこの作品が好きになると思いますよ。

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